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パイソンの戯言 -You Can't Judge A Book By The Cover-

THE PYTHONSのブログ。主に『バンド情報』『木寺勝久連載』『吉井浩平の散文』を掲載。『横井幸輔のお言葉』も登場するかも?

THE PYTHONS Night Vol.2あとがき

 

『THE PYTHONS Night Vol.2』

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2017年8月12日(土)、神戸acozにて。

 

我がパイソンズの定期イベント 

the-pythons.hatenablog.com

 『THE PYTHONS Night Vol.2』を行いました!

 

盆の最中に決行された今回のイベント。

 

acozさんもフード・メニューを前回よりもたくさん用意していただいて、新メニューまで用意してくださいました。夢中で食べてしまい、ブログで紹介するにも写真を残していないことに今気付いたけれど、もはや後の祭り・・・。

 

イベントは連休中であるがゆえの来客もあり、大いに盛り上がることが出来ました!

 

1st Stage THE PYTHONS Live

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acozでは僕のギターにはtc electronicのベースアンプを使わせていただいています。

 

こいつにテレキャスターを繋いで、ファットな音を出す。

  

低音がぶっといので、僕らみたいなベースレス・バンドでなければ、ローがぶつかりまくるかも。

 

以下、この日の僕たちのライブ映像(ダイジェスト)です。

是非ご覧ください!


THE PYTHONS Blues Live by "THE PYTHONS Night Vol.2"

THE PYTHONS Set List

  1. Baby, Scratch My Back
  2. Drink On
  3. You Don't Have To Go
  4. Money,Marbles and Choaks
  5. Just Keep Lovin' Her
  6. I.m A King Bee
  7. Dimples
  8. Shake Your Hips
  9. You Can't Judge A Book By The Cover

2nd Stage Jam Session Time

 僕らのステージが終わると、いよいよセッション・タイムへと突入です。 

 

写真や動画に残っていない演奏もあり全て紹介できないのが残念ですが、

 

以下、ダイジェストでお楽しみください!

 

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東京からの来客は『勝手にジャパンセッションツアー』と題して盆休みに日本を縦断したギタリストのデカスー鈴木氏と、名うての腕利きドラマー中崎さちさん(上写真真ん中) 

 

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 激しくブロウするまっけん!と、"神戸のB.B.キング"、"播州B.B.キング"論争に勝手に巻き込まれているギタリスト、オスギ様。

それに挑むは若手のホープ、ギター・スリンガー"ワダちゃん"こと和田旭穂。

やんやんのベースと盛さんのドラムが抜群の呼吸で支える。

このリズム隊のぶっといボトムが気持ちよすぎた。(上写真)

 

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 最近買ったというウクレレは今回も披露されず。温存なのか?

ボーカリスト、木寺"ぱやし"聖子(写真上)

 

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毎度ご機嫌なハーモニカで会場を温かくするfoo fooさんと、見守るかのようにツボを押さえつつ優しくバッキングするギタリスト兼ベーシストの前田栄達氏。(写真上)

 

 

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イベントのエンディングに、サプライズゲスト登場で会場は一気にヒートアップ!

"今池Hot Brothers"で活躍中のユカ姐&テツさんfrom浜松(上写真)

 

 

以下ダイジェスト動画。 


Blues Session Time(Digest) by "THE PYTHONS Night Vol.2 -Blues Live & Session" at acoz Kobe

 

参加してくれた全ての方を紹介できず、すいません。

 

 熱いセットばかりで、本当に感謝です!!!

  Seesion Time Set List

No.1

「I.m Leaving You」key G

Vo.G/デカスー鈴木、G/ようへい、B/前田栄達、Dr./中崎さち、Harp/カトリン、Key/ハウリンYOU娘

 

No.2

「Everything's gonna be alright」key G

Vo.Harp/カトリン、G/デカスー鈴木、G/ようへい、B/前田栄達、Dr./中崎さち、Key/ハウリンYOU娘

 

No.3

「Down In Mississippi」Key A

Vo.G/オスギ様、G/和田旭穂、B/ヤンヤン、Dr./盛督典、Harp/まっけん

 

No.4

「Look What You Doin' To Me」Key A

Vo. Harp/まっけん、G/オスギ様、G/和田旭穂、B/ヤンヤン、Dr./盛督典

 

No.5

「Sleeping In The Ground」Key E

Vo./木寺"ぱやし"聖子、G/前田栄達、G/ナカイ、B/吉井浩平、Dr./トー山、Harp/foo foo

 

No.6

「Little By Little」Key B♭

Vo. Harp/foo foo、G/前田栄達、G/ナカイ、B吉井浩平、Dr./トー山

 

No.7

「Need  Baby」Key G

Vo. Harp/タブ、G/デカスー鈴木、B/ヤンヤン、Key/ハウリンYOU娘、Dr./横井幸輔

 

No.8

「Trying To Make A Living」Key D

Vo. Key/ハウリンYOU娘、G/デカスー鈴木、B/ヤンヤン、Dr./横井幸輔、Harp/タブ

 

No.9

「Big Town Play Boy」Key A

Vo. Harp/まっけん、G/ようへい、G/オスギ様、B/前田栄達、Dr./中崎さち

 

No.10

「One More Shot」Key C

Vo. G/オスギ様、G/ようへい、B/前田栄達、Dr./中崎さち、Harp/まっけん

 

No.11

「Oh Baby」Key G

Vo. Harp/タブ、G/和田旭穂、G/ナカイ、B/ヤンヤン、Dr./盛督典、

 

No.12

「Tee-Ni-Nee-Ni-Nu」Key A

Vo. Harp/タブ、G/和田旭穂、G/ナカイ、B/ヤンヤン、Dr./盛督典

 

No.13

「See You Later Alligator」Key C

Vo. Harp/foo foo、G/ドテシタ、G/デカスー鈴木、B/吉井浩平、Dr./カヨコ

 

No.14

「Natural Ball」Key G

Vo. G/デカスー鈴木、G/ドテシタ、B/吉井浩平、Dr./カヨコ、Harp/foo foo

 

No.15

「Baby, What You Want Me To Do」Key E

Vo. Harp/まっけん、G/ようへい、G/和田旭穂、B/ヤンヤン、Dr./中崎さち

 

No.16

「Sugar Coated Love」Key C

Vo./木寺"ぱやし"聖子、G/ようへい、G/和田旭穂、B/ヤンヤン、Dr./中崎さち、Harp/まっけん

 

 No.17

「Let A Good Time Roll」Key A

Vo./ユカ姐、G/テツ、G/デカスー鈴木、B/吉井浩平、Dr./横井幸輔、Harp/木寺勝久

 

※当動画及びセットリストについて

ブルースを広めたい、素晴らしいミュージシャンの存在を知ってもらいたいという思いから、掲載させていただきました。

もし、「困る!」という方いらっしゃいましたら御一報ください。また、「名前の表記」についてもリクエストありましたらお応え致します。

 

微力ながら、未だ見ぬ誰かにとって、この記事がブルースとそのミュージシャンに触れるきっかけの一つとなることを願って。

 

次回『THE PYTHONS Night 』開催について

本記事を書いている時点では、次回開催日はまだ未定です。

年内にもう一度開けたら良いねという話をしています。

3~4か月に一回くらいのスパンで開催できればいいなぁと。

 

THE PYTHONS Next Live!!!

次回、パイソンズのライブはこれ!

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パイソンズとしては、シカゴロックは初のステージになります。

大阪で活躍中のブルース・バンド、the pinewoodsとのガチンコ2マンライブ。

 

是非遊びに来てください!お待ちしています!

 

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Willie King at Bettie's Place(吉井浩平の散文その1)

When the sun goes down, The moon is rising... 

 

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ぎらぎらと、大地を照らした太陽が沈み、

しいんとした夜が町を包む頃。

 

町の外れに小さな灯りが見える。

 

なんだ?

 

木陰から、目を凝らして眺めていると、

 

何処からともなく、

誰とも無しに、

 

その灯りのもとに人が集まりだす。

 

ぞろぞろ、ぞろぞろと、

 

赤や青や黄に、目一杯のお洒落をした大人の男女の姿。

 

やがて自分の存在に気付いた一人の男が近づき、こう言った。

 

やあ、恥ずかしがるんじゃない

今週も色んなことがあったけど、

今夜は俺たちの時間さ

ブギー・タイムの始まり


Willie King at Bettie's Place

Willie King at Bettie's Place

この動画、最高じゃないですか?

 

地元のお客さんが集まる店内の、熱気を帯びた空気感。

 

これ見よがしにステップを決めまくる輩、

柱にもたれ掛かり渡哲也ばりの渋い表情で決めるオッサン、

一人テーブルで酒を楽しむ父ちゃん母ちゃん、

談笑やビリヤードに夢中な人達、

 

みんな、「俺こそが1番さ」と言わんばかり。

 

もちろん、地域に必ず一人はいるような、ひねくり切ったオッサンだってご愛嬌。

 

ここでは、誰もが自分なりの夜を過ごしてる。

 

バンドの弾き出すバック・ビートに合わせて転がる”俺たちの”ブルース。

 

ループされるリフによって支配された時間が徐々にその概念を放棄し、

永遠性が顔を出してくる。

 

アメリカはミシシッピのBettie's Placeという南部のジューク・ジョイントにて。

 

今夜のバンドはWillie Kingの一団。

 

「ほら、お前ら、これ、最高だろ?」てな表情がたまらない。

 

Willie King(1943~2009)

 

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ウィリー・キング。

 

 

ミシシッピに生まれたキングは、「南部の農村部に生まれることの人生における不公平」をテーマにした政治的な歌を書き、歌っています。

 

動画にあるように、主にミシシッピのBettie's Jukeで定期的に活動していたようです。

 

まさに、地元のコミュニティーに根差したブルース・マンと言えるでしょう。

 

B.B.キングの様に大成したミュージシャンの裏には、このようなたくさんのブルースマンがいます。

 

BLUES

現在の黒人は自分たちのルーツを思い出させるブルースを嫌い、今やあまり聴かれていないとよく言われます。

 

実際、動画にあるような画はどんどん絶滅して、

「日本の盆踊りの風景」と同じ様なもので、消えゆく文化なのでしょう。

 

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だけども、現代の黒人文化の中からブルース・ミュージックが完全に消え去ったとしても、

 

この世界からブルースが消え去ったのではありません。

 

優れた文化が大陸、人種を越えていくように、

音楽的に詩的に優れたブルースという音楽は人種を超えていきます。

 

実際、ここ日本でも、表舞台では知られていないけども、素晴らしいブルースを演奏しているミュージシャンが多くいます。

 

ブルースに魅了された人間としては、 まだまだ火種は消したくないと思う。

 

それは、決して懐古趣味ではない。

 

実際に、今、自分の心がブルースによって熱く燃やされているのだから。

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BLUES SESSIONって?面白いの?

第1章 : ブルース・セッションの魅力って?

セッションなんかで、「今日俺のソロバッチシ決まったのに全然反応無かったわ」

「ソロはなんとなく弾けたけど、ソロ以外の時に居場所無かったわ」と感じている人はいませんか?

そんな人たちは、視点を変えてみれば状況が好転するかもしれません。

 

そもそもブルースって?

B.B.キングアルバート・キング、フレディ・キングのいわゆる3大キング、

バディ・ガイ、オーティス・ラッシュ、

あるいはエリック・クラプトンスティーヴィー・レイ・ヴォーンジョン・メイヤーといった人たちの弾くギターに魅了されて、ブルースの世界に興味を持った人たちも多いと思います。

 

彼らのギター・ソロに憧れてたくさん練習した、というギタリストも多いでしょう。

 

もちろん上記の偉人たちはスーパースターであり、ブルースの魅力の大きな一要素であることに間違いはないですが、

 

「凄いソロを弾いている!」という一面だけを捉えてしまっている人もいます。

 

ロックやファンク、レゲエと同じく、ブルースもバンド全体でビートを奏でることに変わりはありません。

 

ということは、ギターも一曲を通して常にビートに貢献していなければならないのです(音を出し続けていなければならないという意味ではありません)。

 

あなたがそのセットにおいて良いパフォーマンスをしたいと思った時に各パートの貢献が必要なように、各パートの共演者にとってもあなたの貢献が必要なのですね。

 

つまりそのセットはあなたの運命共同体なのです。

あなたが参加したセットがフロアに受けている時、

それはあなたが受けたのと同じなのです。

 

逆に言えば、「あのセットは面白くなかったけど、ギターのソロだけは良かった」ということはないのです。

 

バンド全体で跳ね上がるブルース・ビートを共有して、その中に起こるフロア・ステージ間、又は演奏者間のコール&レスポンスがさらにグルーヴを増幅し、その連続がイベントの熱を上げていく。

 

これを一度体感すれば、あなたはもうブルースから離れることができないかもしれません。

 

第2章 :「参加したことあるけど楽しくなかったよ?」「ハマった時期もあるけど飽きたわ」

 2017年現在でもブルース・セッション・イベントは全国各地にあります。

 

夜な夜な行われる各地のセッション会場で腕を磨き、また、人脈を広げ、自分の世界が広がっていく。

 

セッション・イベントの大きな魅力です。

 

長年大きな盛り上がりを見せ続けるセッション・イベントもあれば、

 

残念ながら衰退の一途を辿るイベントもあります。

 

ブルースの楽しさはロックやファンク、レゲエと同じように、バンド・サウンドとしての一体感にこそあります。

 

「Stormy Monday Blues」「Thrill Is Gone」をやりたいとなった時に、

曲を楽しむためにやるのか、ギターを聴いてもらいたいためにやるのか、

そこに大きな違いが生まれるのです。

 

逆に言えば、曲を楽しんで、曲の中にいれば、ソロに終始していても他者に訴えかける演奏ができると思います。

 

実際、アルバート・キングの様な人は献身的なバッキングが無くても、ワンフレーズで圧倒的な説得力を生んでいます。

 

革新的な演奏家のプレイさえ、曲の枠からはみ出ているのではなく、枠を拡げている。

 

そう思います。

 

リスナーが基本装備していて、プレイヤーに不足しがちな「曲を楽しむ」ことにこそ、セッションの醍醐味があると伝えたいです。

 

第3章 : 曲を楽しもう(動画あり)

 

バンド全体のグルーヴを楽しめるような、いくつかのオススメ動画(完全に僕の独断と偏見)をチョイスしてみました。

 

「これからブルース・セッションに参加してみたい」という人から、

「あまり楽しめなかったけどもう一回挑戦してみようかな」、

はたまた、「俺っちはブルースの虜だいっ!」という人まで楽しむことができる動画集だと思います。

 

お客さんが踊り狂っていたり、

 

一緒になって歌っていたり、

 

叫び声が会場を埋め尽くす

 

そんなブルース・ライブの持つ本来の力に触れることで、何かしら感じることがあればと思います。

 

1. Juke (George Harmonica Smith)


George Harmonica Smith juke

 リトル・ウォルターさんで有名な定番インスト「Juke」ですね。

強烈なイントロでいきなりノックアウトされました。後はひたすらゴングを待つだけ。もう記憶すらありません。

ここでのジョージ・スミスさんのハーモニカは凄いインパクト。

強烈なシンコペーションがバンド全体を牽引して、フロアが完全に湧き上がっている。

 

ギターのインプロビゼーションの為の音楽という風にブルースを捉えると忘れてしまいがちですが、ダンス・ミュージックとして強力に機能するブルースの醍醐味を見ることができます。観客の熱狂ぶりが凄まじいです。

 

2. Going To Mississippi (Magic Slim & The Teardrops)


Magic Slim & the Teardrops - Going to Mississippi

 定番のシャッフル・ビートが聴けます。ツイン・ギターの絡み合いが一曲を通して気持ちいい。リズム・セクションだけでなく、ギター・バッキングも一体となってガッコガッコと刻む中で、徐々にそのループ感が中毒性を帯びてくる。ハウス・ミュージックに負けないブルースの中毒感。

ギターのソロ・プレイもそのリズムの中で歌っています。

リズムの中でプレイすることがいかに大切かが分かります。観客も縦に横に揺らされています。

コーラス・ワークも楽しいです。

 

3. Sweet Home Chicago (John Primer)


JOHN PRIMER - "Sweet Home Chicago"

 これまた必要不能な有名曲。少しブルースをかじったことがある人なら、誰でも知っている曲ですよね。多くの人がこの曲をやっています。

  

ここでのジョン・プライマーさんは全てが圧倒的です。特にウォーキング・ベースのリズムの立ち方がエグいです。

まさにシャッフル・ビートの魅力を余すところなく見せつけてきます。

 

ここで2曲続けて、歩くようなテンポのシャッフル・ビートをお届けしていますが、このビートの持つ中毒性にやられてきたと思います。

 

ブルースの持つこのループ性が、ただの夜から時間の感覚を取り払い、特別な夜へと導くのです。

 

歌の観客との掛け合いが素晴らしい。

この場にいたら、どんなに楽しかっただろう。

 

4. Long Distance Call (Muddy Waters


Muddy Waters ~ Long distance phone call

 御大マディ・ウォーターズさん。シカゴ・ブルースのドンです。ハーモニカのジョージ・スミスさんを始め、メンバーの緊張感が凄い。

マディさんの一挙手一投足を見逃すまいといった様な。

 

まさに「ブルースはパンク」です。

 「俺だよ、文句あっか?選ぶも捨てるも俺次第だよ」てな具合です。

 

と言っても、歌の内容は

俺のこと愛してるって言ったじゃん

電話かけてきてくれよー

なあ、好きって言ったじゃん

お願い!電話して、電話!

声聞かせてくれたらさ、落ち着くからよ

 

いつか、ちゃんとした男になるよ?

ほんとほんと、ちゃんとしたやつになる

キャディラックだって買ってやるさー

「あなただけよ♡」て言ってくれたらね

 

お、ほらほら、電話が鳴ってる

ほおら、きっとあの娘からの電話に違いないぞ

 

ん?なんだって?他のラバがお宅の馬屋で暴れてるって

 

 

という情けない男の歌(笑)

 

最後に圧巻のエンディングを迎えて曲は終わります。

 

よくセッションで「ケツ始まりで」という言葉で曲を始めることがあります。

12小節の進行の9小節目、いわゆるドミナント(五度)から始めますよ、という意味なのですが、

セッションではこの入り方を失敗するセットをしばしば見ます。

 

ダウンホーム・ブルースでは割と定番の形なので、これは覚えた方が良いです。

5. High and Lonesome (Kim Wilson & Jimmie Vaughan)


Jimmie Vaughan & Kim Wilson - High and Lonesome

 ファビュラス・サンダーバーズで知られるキム・ウィルソンさんとジミー・ヴォーンさんのコンビ。

ジミーさんはスティーヴィー・レイ・ヴォーンさんの兄としても知られています。

 

これを見る限り、ブルースをやるのに必ずしも「黒人であること」が重要な訳ではないことが分かります。アメリカの黒人文化の中で生まれたブルースですが、音楽の持つ力は人種を超える、ということです。

 

要はそれが好きか嫌いか。魅了されているかどうか。

 

でなければ、白人達はもちろん、日本人である僕達も、ブルースをやることがそもそも時間の無駄、ということになりますから。

 

ちなみに、このジミー・リードさんの曲(High and Lonesome)は所謂「ミディアム・シャッフル」(と呼ばれることが多い)リズムで、ブルースでは割と定番のリズム・パターンの一つです。

 

しかし、一般に「シャッフル・ビート」と「スロー・ブルース」という2つのパターンに比べこのリズム・パターンは認知度が低いのか、セッション・イベントでこの「ミディアム・シャッフル」のパターンをやると、どうしても三連の「スロー・ブルース」になってしまう傾向があります。

 

「ミディアム・シャッフル」一度ハマると抜け出せない魅力があるのです。

 

噛めば噛むほど味が出るスルメのような。

 

番外編:Gangster of Love (Johnny "Guitar" Watson


Johnny ''Guitar'' Watson - Gangster Of Love

 

ここまで、長文にお付き合いありがとうございました。

 

最後に、個人的な考えを書きます。

 

僕は、うんちくやスタイル云々をあまり人に押し付けようとは思いません。

 

ここでのジョニー・”ギター”・ワトソンさんの様に、

奇人変人、個性極まりないスタイル、めっちゃ大好きです。

 

ファズ・ギターだって最高、ワウもディレイも最高。

 

カッコよかったらそれが答えだと思います。

 

要はその演奏がバンドと曲を良くしているか否か、それだけだと思います。

 

ジミヘンさんのギターがかっこいいのは、あの演奏がバンドをスリリングにし、曲をさらにカッコよくするから。

 

「お前は誰だ」という問いへの「俺は俺だ」というシンプルな答え。

 

それこそが表現理由。

 

「お前、違うわ」ってのもあっていい。

 

要は、ソロや楽器云々で捉えるのではなく、グルーヴの中で自己表現をすること。

 

「こうでなければならない」という磁場から積極的に離れていくブルースの魅力や楽しさを感じてもらえたら、と思います。

 

 

THE PYTHONS Night -Blues Live & Session-

僕たちTHE PYTHONSはライブ&セッション形式のイベントをやっています。

 

the-pythons.hatenablog.com

 上記リンクにあるように、セッション・タイムあります。

 

ブルースの持つループ性が、ただの夜から時間の感覚を取り払い、特別な夜へと導く。

 

是非、遊びに来てください!共にブルース・ナイトを楽しみましょう!

 

『The Pythons Night vol.2 - Blues Live & Session -』

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場所:神戸acoz
日時:2017年8月12日(土)
18時30分オープン
19時30分ライブスタート
料金:1,500円(1ドリンク付き)

二部構成
1st. stage - THE PYTHONS Live
2nd. stage - Blues Session

 

ご予約はバンドのホームページ、facebookページTwitter

もしくは、お店に直接ご連絡ください。

 

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ただ腰を振れ "SHAKE YOUR HIPS"

SHAKE YOUR HIPS!!

今流行ってるダンスを教えてやろう

おっと、頭は動かすな

手も動かしちゃだめだ

もちろん口もだよ

ただ腰を振るんだよ、ほら

 

初めてでも心配ないよ

俺の言ったとおりにすればいい

簡単だろ?

田舎のあの娘もそうやってたぜ

 

スリム・ハーポ最高だって言いながらさ 


Shake Your Hips - THE PYTHONS "Live at acoz 2017.5.20"

 

THE PYTHONSのライブでよく終盤に演奏され、大きく盛り上がる1曲です。

この映像は『THE PYTHONS Night Vol.1』(2017.5.20)の時のもの。

 

“Killer Harp”だとか“Killer Eyes”だとか、

単に“The Killer”だとか、

 

とにかく殺人者然とした木寺勝久の危うさが見れます。(本人怒るんちゃうか)

 

話すと全然怖くないので悪しからず。

 

『THE PYTHONS Night -Blues Live & Session-』

 

この『THE PYTHONS Night』とは 

今僕たちが力を入れているイベントの一つです。 

 

the-pythons.hatenablog.com

 

このイベントに対する僕たちのアティテュードみたいなものは上記のリンクに書かれていますので、目を通してもらえれば嬉しいです!

 

前回の総括と今後の展望

 

第1回となった前回のイベントは、一発目としては大成功だったと思います。

 

集まってくれた皆さんと、親身に協力してくれるお店、神戸acoz♪のお陰です!

 

といっても、イベントとしての課題も見つかりました。

 

 ここで一つ挙げるとすれば、セッションタイム。

 

このイベントはライブ&ジャムセッション形式です。

 

セッションに参加してくれるあなたも、THE PYTHONSのライブと同等にこのイベントの主役となります。

 

その一人一人のセッション参加者にちゃんとスポットライトがあたるようにしたい。

 

前回はそのあたりが少し弱かったのかなと思います。

 

最終的な理想としては、セッションの各セット毎の出演者、曲、演奏ハイライト動画等をこのブログ、又はFacebookページでアップすることができたらいいなあと。

 

第2回(2017.8.12)には、更に良くなっていると思います。

 

THE PYTHONSのライブイベント

 

僕たちはひとつひとつのライブイベントにそれぞれ特色というか、個性を与えてあげたいと考えています。

 

それはやらせていただくお店の持ち味だったり、競演者の選び方だったり様々です。

 

「THE PYTHONSやるから見に来てよ」

 

ではなく、

 

「THE PYTHONSやるから遊びに来てよ」

 

なのです。

 

単なる言葉遊びのような感じもしますが、

 

僕らにとっては結構大事なポイントです。

  

あなたの飲む酒が旨く感じられたり、仲間と弾けたり、ちょっと惑わせてみたり。

 

或いは、神様の仕掛けた魔法のように、素敵な出会いがふっとあなたに舞い込んできて、

 

「今夜は離さないぜ、べいべー」となることも?

 

 

あるの?

 

まじ?

 

やばくない?

 

行かない理由なくない?

 

 

………。

 

まあ、

 

あなたが「ああ、今夜最高だな」となれる場を用意する。

 

これこそが僕達の思いです。

 

「がははっ」と騒げるブルース・ライブの楽しさ、クセになりますよ!

 

『THE PYTHONS Night vol.2 - Blues Live & Session -』

場所:神戸acoz
日時:2017年8月12日(土)
18時30分オープン
19時30分ライブスタート
料金:1,500円(1ドリンク付き)

二部構成
1st. stage - THE PYTHONS Live
2nd. stage - Blues Session

 

ご予約はバンドのホームページfacebookページTwitter

もしくは、お店に直接ご連絡ください。

 

 

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『THE PYTHONS Night -Blues Live & Session-』

ライブ &セッション形式のイベント

ブルースが好きなあなたへ、

酒に料理に馬鹿話に、とにかく楽しみたいあなたへ、

また、ジャムセッションを楽しみたいあなたへ、

 

僕達のライブイベントを紹介します!

 

ライブ&セッション形式のイベント、

その名も、

『THE PYTHONS Night -Blues Live & Session-』です!

(はい、ベタです!)

 

フライヤー(Vol.4  2018.3.17)↓↓↓

 

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誰もが楽しめる権利のある、音の遊び場

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僕達はこのイベントを「遊び場」と考えています。

 

どういうことかというと、

 

「ステージ上のバンドの演奏を観に行く」という、従来のライブイベントの形に、

 

「お客さんが我が物顔で楽しんでいる」

という姿が実現出来ればと思ってるんです。

 

お客さんが呑みたい時に呑み、出会いを求め、気の合う仲間と馬鹿話で盛り上がり、

 

ナイスな音楽が聴こえてくると体を揺らして騒ぎだす。

 

ほら、クラブのフロアーでよくある風景。

 

案外、 かつての南部のジューク・ジョイントもそうだったのかなとも思う。

 

まあ、下世話なやつ。

 

 


そういう「コミュニケーションの場」として機能するバンドライブ、良いよね!ってことです。

 

ブルース・ジャムセッション(with THE PYTHONS)

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友達同士でやって来た仲間、久しぶりに顔を合わした友達とバカ話したり呑み食い出来る空間に一役買いたいというのは、そもそもTHE PYTHONSが単独イベントをする時は毎回持ってるテーマなのですが、

 

このイベントに関しては、ブルース・ミュージックの持つ社交性にスポットライトを当て、

 

ジャムセッションタイムを設けています。

 

なので、楽器が弾けるお客さんならば一緒にジャムセッションをして、笑い合えたら楽しいよねってことです。

 

「俺も(私も)、それがしも、吾輩も、ミーもセッションしたい!」

 

という方は是非My楽器持参でお越し下さい。

(もちろん、お店にもギター、ベース、キーボード、ドラムセット、あります)

 

セッション初心者、プロアマ不問!

 

ルールは一つ、一緒に楽しめること!

 

僕たちと一緒に音出しましょう!!どんどんお待ちしております。

 

会場は神戸、LIVE &DINING bar acoz♪

 

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イベントの会場となるお店は、LIVE & DINING bar acoz♪ さんです。

 

JR神戸駅から徒歩4~5分、阪神・阪急 高速神戸駅から徒歩1分。

立地条件抜群のお店です。

 

acozには、自慢のフード・ドリンクがあります。

演奏者を気にして「オーダーしたいけど、今注文しにくいな」とか、気にせず料理とお酒も楽しんでもらえればと思います!

 

1番人気メニュー「カツサンド」↓↓↓

はっきり言って、美味しいです! 

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縦に広いワイドな店内スペースがあるacozならではの、フロア、バーカウンタースペース、ステージの上、多様な選択肢の中から、気の向いた楽しみ方で過ごして頂ければと思っています。

 

まとめ

今回が第2回目です。皆さんの個性がこのイベントを色付けしていくでしょう。

 

ミュージック・チャージもなるだけ抑えて、その分お酒や料理を楽しんでもらいたいと思っています。

 

僕らの理想である『お客さん、お店、バンド』の三つ巴でイベントをより面白くしていければと思います!

みんなで楽しい時間を作りましょう!是非、遊びに来て下さい!!

 

 

 

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