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パイソンの戯言 -You Can't Judge A Book By The Cover-

THE PYTHONSのブログ。主に『バンド情報』『木寺勝久連載』『吉井浩平の散文』を掲載。『横井幸輔のお言葉』も登場するかも?

読み物

正しい夏の過ごし方 -Great Escape- (吉井浩平の散文その7)

夏真っ盛りである。僕のもっとも好きな季節。インドア派な自分は海へも山へも行かず、外へ出れば異常な暑さに辟易するばかりなのだが、僕は昔から夏が好きなのである。 ビーチ・ボーイズしかり、井上陽水しかり、スタンド・バイ・ミーしかり。 夏は、僕らを…

2018.6.8大阪南森町シカゴロック『 THE PYTHONS vs Blues Macomba』あとがき(吉井浩平の散文その6)

雨の日とブルース 6月8日(金)は大阪南森町にあるブルース・バー、シカゴロックでライブだった。 THE PYTHONSにとっては去年から定期的にライブをさせてもらってる、居心地の良いお店である。 当日は午後からひどく雨が降っていて、南森町に着いても雨は止…

雨の日に聴くSlim Harpo 『Sings Raining In My Heart』(吉井浩平の散文その5)

季節や天気と音楽は、切っても切れない関係にある。 夏の晴れた空に聴くベン・フォールズ・ファイブはアメリカの片田舎に育った非モテ少年たちが夏休みに組んだバンドのガレージでの一幕に僕達をトリップさせるし、ロンドンのどんより雲とキンクスは同義語で…

2018.4.13シカゴロックライブ後記(吉井浩平の散文その4)

ありがとうございました 昨夜(2018.4.13)は大阪南森町Blues & Soul Bar ChicagoRockにて、 Face金岡Blues Bandと僕達THE PYTHONSとのトリオバンド同士のジョイントライブだった! 会場はおかげさまで満員御礼となり、最高の雰囲気でライブをすることができ…

ブルースはパンク(吉井浩平の散文その3)

”僕、パンクロックが好きだ” 甲本ヒロトがブルーハーツの時に「パンクロック」という曲の中で歌ったことが全てを語ってくれているけど、まさにパンクロックは優しい。 ザ・クラッシュのジョー・ストラマーの誠実さとか、ミック・ジョーンズの書くメロウな音…

BLUESに初めて出会った日 - First Time I Met The Blues(吉井浩平の散文その2)

Sweet Sixteen(本当はSeventeen) 何か夢中になれるものに出会うという出来事は、ふいにやってくる。こっちから招き寄せても近づいてきてはくれないくせに、ふとした時に、瞬間移動みたいに向こうからやってくる。投げたサイコロの目がある時偶然揃う瞬間のよ…

THE PYTHONS NIGHTへようこそ(木寺勝久連載その1)

THE PYTHONS NIGHTへようこそ 2018年3月17日、『THE PYTHONS Night Vol.4 -Blues Live & Session-』会場にて配布された紙面より。 はじめに スティーヴ・ミラーという人が、それまでサイドギターを弾いていたバディ・ガイのバンドから独立するときに受けた…

Willie King at Bettie's Place(吉井浩平の散文その1)

When the sun goes down, The moon is rising... ぎらぎらと、大地を照らした太陽が沈み、 しいんとした夜が町を包む頃。 町の外れに小さな灯りが見える。 なんだ? 木陰から、目を凝らして眺めていると、 何処からともなく、 誰とも無しに、 その灯りのもと…